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都市について <ndjc2023 ワークショップ完成作品>

  • 執筆者の写真: パイロットフィルム・フェスティバル 運営事務局
    パイロットフィルム・フェスティバル 運営事務局
  • 2023年12月13日
  • 読了時間: 2分

 


[ ndjc2023 ワークショップ完成作品 特別上映]

上映期間 : 2023/12/15(金) ~ 2023/12/28(木)

 


都市について

<出演>
増山 透

<スタッフ>
撮影/録音:大田 晃、鈴木草太
監督/脚本:増山 透

 

[ 映画館スタッフによる紹介文章 ]


非常にタイトかつミニマルな構成ながらも、抒情あふれる語り口で豊かな「世界」を垣間見せてくれる作品だ。

都市の様子を詩的にとらえた端整なカメラワークにくわえ、主人公(演:増山透)の深みのあるナレーションが、映画に落ち着きのある独特のリズムをもたらしている。


多くの短編作品は得てしてナレーションに頼りがちだが、本作は「主人公が祖父の手帳を読んでいる」という体をとることで、そこに“物語を語る”以上の意味を持たせることに成功している。

本作で主人公は「手帳」という媒体を通じて、今は亡き祖父が戦後日本の都市開発に対して抱いていた憂いや焦燥を追体験する。まるで祖父の記憶の中を旅するかのように。

時代や生死の垣根を越えて、先人の知恵や思想にアクセスする———映画や手紙をはじめとした「メディア」が持つ本質的な意義を、ありありと感じさせてくれる。


本作における手帳を通じての「伝える/伝わる」という能動的な体験は、作中で祖父が云うところの「人と人との間に塀を設けてしまった戦後の都市開発」に対するせめてもの抵抗のようにも思える。

人と人との垣根を打ち破ることができるのもまた、映画や手紙をはじめとした「メディア」が持つ力に他ならないからだ。


 

[ 監督からのコメント ]


本作は、建築家の芦原義信氏の著書「街並みの美学」よりインスピレーションを得て制作いたしました。

鑑賞後、映画館を出た後に見る街並みに対して、何らかの関心を抱いていただけますと幸いです


 


[ 監督プロフィール ]


増山 透


1993年生まれ。茨城県出身。武蔵野美術大学 造形学部 映像学科卒業。

卒業後は同大学の映像学科研究室で助教を務める。

在職期間中に制作した監督作「ParkingArea」が、ショートショートフィルムフェスティバル2023、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2023、ぴあフィルムフェスティバル2023等々、数多くの映画祭に入選。

現在はフリーランスの映像作家として活躍中。


 

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